2015/05/14

種を蒔き続けること 2

まだ注目されていない価値の源泉を見つけ出し,独り静かに投資して,十分に実ったら収穫する……株式投資のみならず,およそ投資と名の付くもの全般に通じる成功パターンの一つだと思う。

例えば,週末に何を勉強するかという選択だって,立派な投資判断だ。

でも,実際には何が真の価値の源泉なのか,つまり「何が次に当たるのか」なんてなかなかわかるものでもないわけで,頭を悩ませて可能性を探った挙句,自分の確信度に応じてお金や時間の分散投資をしてみたりする。

集中した場合と比較して少し成果は下がってしまうかもしれないけれど,どれかがテンバガーに化けるかもしれないし,「点と点が繋がる」かもしれない。

そして忘れてはならないのが,誰もが毎日何かしらの投資を行っている(/ポジションを持っている)ということだ。

虎視眈々と好機を伺って種を蒔き続ける人もいれば,投資の回収可能性が低いことをどこかで自覚しつつも変わらない日常を生きる人もいる。

問題は,自分がどちらになりたいかということだ。

2015/05/08

種を蒔き続けること 1

若い内にどんどん種を蒔いてゆこう。

その多くは実らないかもしれないし,周囲からは不毛だと笑われるかもしれないけれど,将来何かしら収穫できるのは種を蒔いた人だけなのだから。

今なら時間が味方になってくれる。

2015/05/07

FPGとパクリ投資

ここ最近のFPG騒動を見ると,バリュー派だとかグロース派だとか称する人達が如何に似たようなポートフォリオを組んでいるかがよくわかる。

似たようなスクリーニングを行った結果たまたま同様の銘柄選択になったというケースもあるだろうけれど,これだけ多くの個人投資家達が情報発信を行っている昨今,所謂パクリ投資の存在は否定できないだろう。

実際こうした手法にはある程度の有効性が認められるし,また,そんな気持ちなどさらさら無くても個々の銘柄を詳細に調べようとすると,有力個人投資家達のブログ記事が有力な情報源の一つになるわけで,影響を受けがちになってしまうのもある程度仕方ないように思う。

問題はそうしたフリーライダー達の心理的な不安定さで,当然「あの◯◯さんが買っているのだから間違いないはず!」みたいな気持ちで企業サイトや有報にも目を通さず投資をする人は(その人にとっての)不測の事態への対応力に乏しく,折角差別化したポートフォリオを組んだのに,結局狼狽えてその他大勢と同じ行動を取ってしまうことになりがちだ。

それだけであればパクリ派の人々が被害を受けるだけなのでまあ自業自得で済むが,彼ら彼女らのふわふわした姿勢が株価に反映されて,当該銘柄の賞味期限が短くなってしまうのは残念なことである。

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