2015/05/07

FPGとパクリ投資

ここ最近のFPG騒動を見ると,バリュー派だとかグロース派だとか称する人達が如何に似たようなポートフォリオを組んでいるかがよくわかる。

似たようなスクリーニングを行った結果たまたま同様の銘柄選択になったというケースもあるだろうけれど,これだけ多くの個人投資家達が情報発信を行っている昨今,所謂パクリ投資の存在は否定できないだろう。

実際こうした手法にはある程度の有効性が認められるし,また,そんな気持ちなどさらさら無くても個々の銘柄を詳細に調べようとすると,有力個人投資家達のブログ記事が有力な情報源の一つになるわけで,影響を受けがちになってしまうのもある程度仕方ないように思う。

問題はそうしたフリーライダー達の心理的な不安定さで,当然「あの◯◯さんが買っているのだから間違いないはず!」みたいな気持ちで企業サイトや有報にも目を通さず投資をする人は(その人にとっての)不測の事態への対応力に乏しく,折角差別化したポートフォリオを組んだのに,結局狼狽えてその他大勢と同じ行動を取ってしまうことになりがちだ。

それだけであればパクリ派の人々が被害を受けるだけなのでまあ自業自得で済むが,彼ら彼女らのふわふわした姿勢が株価に反映されて,当該銘柄の賞味期限が短くなってしまうのは残念なことである。

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